こんにちわ！一期（かずき）の心理学講座です。

今回は、『サクラの効果』についてお話しします。

 『サクラ』の効果は？

 これは、まず、実際に実験した結果をみてみましょう。

アメリカの心理学者「ミルグラム」という人が、

ニューヨークの繁華街で実験をしとものです。

 それは、歩道でビルを見上げる『サクラ』をさせたのです。

この『サクラ』の人数を徐々に増やしていき、

どれくらいの人が同調行動（サクラ効果）を行ってしまうのか？

を、実験したのです。

 あなたも、その風景を見た時に、

同調行動を行なってしまうか、想像をしてみて下さい。

『サクラ』が１人の場合

通行人の数％がビルを見上げた。

『サクラ』が５人の場合

なんと、通行人の８割もの人数が、同じようにビルを見上げた。

実験結果

このように、サクラの数が増えると、

８割以上の方がつられてビルを見上げた、

という実験結果だったそうです。

サクラ効果を狙った手法

このサクラを使った手法というのは、同調効果を狙ったものであり、

セールスでも威力を発揮します。

「悪徳商法」などでも良く使われています。

詐欺には十分注意が必要です。

高額塾などの、セールスについて考えてみましょう。

高額塾を販売する場合は、

いきなり高額の商品を販売しても、なかなか売れることはありません。

１０万円以上する商品を、

普段の生活をしている人だったら、ポンと買わないですよね。

それなのに、高額塾が短期間で１０００本とか売れてしまうんです。

不思議だと思いませんか？

高額塾のセールス

ある高額塾で行われた、実際のセールスについて説明しましょう。

高額塾を販売する際には、

まず、プロモーションを成功させる為に、顧客を発熱させる必要があります。

「３９,８００円相当の〇〇を無料進呈！」

よく見かけるフレーズですよね。

第一段階として、プロモーションを仕掛ける側は、

オプトイン報酬を支払う事で、

アフィリエイターに『サクラ』になってもらうのです。

アフィリエイターは、無料のものを紹介するだけで、

オプトイン報酬を得ることができるのです。

「このノウハウが無料なんてありえません！」

「数に限りがありますから絶対にもらっておいて下さい。」

「私も中身を確認しましたが凄いです！」

つまり、このようにアフィリエイターは、

オプトイン報酬目的に「これは良いものだ！」と、

最大限に『サクラ効果』を発揮してくれるのです。

この誘いに乗って、数千人〜数万人の人が集まってくるのです。

その中には、非常に発熱しやすい属性の人も含まれています。

次の段階では、

この属性の人たちが『サクラ効果』を発揮してくれます。

「更に凄いプレゼントを用意しました。

受け取りたい方は、コメントを残してください！」

仕掛ける側が、このように伝えると、

すでに発熱している属性の人達が、書き込みをしていきます。

それにつられて、

まだ発熱していない属性の人も書き込みをします。

これを、数回繰り返すと、客同士の間で奪い合いが起きる。

こんな状況を作り出すことができます。

このようにして、顧客が発熱したのを見計らって、

いよいよ目的の高額商品を登場させるのです。

すると、不思議なことに・・・、

発熱して、何が何だか分からなくなってしまっている顧客が、

次々と高額商品を購入していくのです。

前にお話しした、ミルグラムの実験も含めて、

これらのケースから言えることは、

人は他人の動きに非常に影響されやすい、ということです。

あるラーメン屋さん

食事をしようと思い、目的のお店に向かう途中で、

その近くに行列のできるラーメン屋さんを見かけ、

ついそちらに入ってしまった。

あなたは、こんな経験ありませんか？

実は、これも一種の『サクラ効果』と言えるのです。

この場合は、故意に作り上げた行列ではなかったのでしょうが、

これを利用しない手はないでしょう。

新規店舗を出店した場合

開店記念で、１週間限定、ラーメン１杯『１００円』！

新規店舗の場合、集客は容易です。

しかし、場所が悪かったり、お店が小さい場合は、

集客に苦労する事もあるでしょう。

そんな時に良く使われます。

この手法を使うと、１週間は行列ができることでしょう。

つまり、行列を作ることで、次々と新しいお客さんが訪れてくれるわけですから、

そのお客さんに対して、「このラーメンは美味しい」と、

思ってもらえれば、リピーターになってくれますよね。

更に、長期的に考えるならば、

週に２回、ラーメン半額セールを繰り返すような、

サービスデーなどを用意すると、

その日は、かなりの高い確率で集客が見込めるでしょう。

集まったお客さんが、自動的に『サクラ』になってくれて、

他のお客さんを呼び込んでくれるわけです。

考えてみれば、簡単なことなのですが、

これをやる人はあまりいません。

店を繁盛させるにはダシ惜しみは禁物です。

「呼び水」だと思って、思い切って実践するべきです。

まとめ

「損して得とれ」

昔から、商売はこれが基本と言われています。

これさえ分かっていれば、利益を出すのは難しくないのです。

仮に、作為的にでも行列を作ることができれば、

お客さんが、勝手に集まってくれるのですから。

しかしながら、

このような『サクラ効果』を使いこなせる人は、意外と少ないのです。

さいごに

最後まで読んでいただきありがとうございます。

『サクラ効果』をマスターするだけでも、

ブログやメルマガで、確実に商品が売れていきます。

是非、学んでものにしていきましょう。

次回は、『希少性効果』について、お話しします。

お楽しみ下さい。

参考文献