ラポールを基本に
2つのラポール
ラポールとは、普通は2者間以上のときに使います。
ラポールの手法を使うと、交渉がうまくいったり、ビジネスの成功に役立ちます。
ラポールの解釈には、信頼関係、安心感を持つ状態と、呼吸や動きを合わせる無意識レベルの同調とあります。
信頼関係、安心感を持つ状態だと、交渉ごとがうまくいきやすいです。
無意識レベルを同調させると、相手の状態(ステート)を変化させやすいです。
どちらにせよ、テクニックや考え方、ラポール関係になる方法として勉強しておくといいですね。
WIN-WINの関係
交渉ごとをうまく進めるのであれば、提案内容を『WIN-WIN』で組み立てるのがいいです。
相手の成功を心から願いながら、提案内容を考えるのです。
いくつものアイデアや方法を考え、その中から自分もWIMになるものを選択するのです。
ラポールに関するテクニック
共通点を見せる。見つける
共通の話題があると、親近感を感じたことありませんか?
初対面であっても、同郷だと知った瞬間から話が弾み、お互いの距離感が変化します。
同じ誕生日、同じ血液型、好きなスポーツ、共通の知り合いがいること、など。
会話の中で「自分と相手との共通点」を見つけ、その話題を少しして本題に入る。
雑談も含め、全て交渉をうまくいかせるための「戦略」としている人もいます。
それは、共通点の持つ「効果」を知っているからなのです。
Yesセット(イエスセット)
これは、相手が必ず「はい(イエス)」と回答する質問をすることです。
返事が「はい」となるような質問を何度も繰り返す。
そうすることで、相手が「はい」と答えやすい心理状態に導くことが狙いです。
ページング
相手のペースに合わせることでラポールを築き、維持することが狙いです。
基本的には、呼吸のスピードや声の大きさ、話すスピードなどを合わせます。
また、相手の価値観や言葉の使い方などを合わせたりもします。
ミラーリング
鏡に映るように、相手の動作を真似ることです。
相手の姿勢、しぐさ、言葉遣いなどを合わせることです。
バックトラッキング
ラポールを形成したいときに、「会話している時の聞き手がする」反応であり、基本的には相手の話をそのまま返します。
つまり、相手が話す言葉をそのまま返したり、要約して返すのが『バックトラッキング』です。
例えば、
- 相手の言葉をそのまま返す(オウム返し)
- 話が長い場合は、要約して返す(話の要約)
- 相手の感情を汲み取って返す(相手の感情)
バックトラッキングもミラーリングやページング同様、一体感を持ってもらうことが狙いです。
バックトラッキングを行なうと、相手は自分の話をよく聞いてくれて、理解を示してくれて、受け入れられている、という感覚を持つのです。
つまり、相手の言葉を返すことで、自然に相手の無意識は、あなたに親近感を持ってもらうことを狙うのです。
キャリブレーション
ページングやミラーリングを行うには、相手をよく見ること、相手の話をよく聞くことが重要です。
身体の姿勢、ジェスチャー、眼球の動き、呼吸パターン、表情、声のトーン、声のリズムなどの変化をよく観察し、ラポールの形成に活用していきましょう。