「レンジでチン」なんて、今や当たり前ですよね。
でも、ひと昔前まではそんなの「主婦の手抜き」だと思われていたのです。
主婦が家事を効率化するための家電は、様々普及しています。
食器洗い機、お掃除ロボット、インスタント食品など。
つまり、これらは「手抜き」のためじゃないんですよね。
そこには、立派な「大義名分」があったのです。
今回は、もっともらしい大義名分に操られる心理について、解説します。
「動機」を与えて駆り立てる
アメリカでインスタント・コーヒーが売り出されたとき、
当初メーカーは「簡単」「便利」をPRしていました。
しかし、当時のアメリカでは、
「コーヒーは豆から挽いていれる」という根強い風習があり、
なかなか売れなかったといいます。
しかし、メーカー側は広告戦略を転換し、
「このコーヒーを使って、空いた時間をご家族のために使う」
と、PRし始めたのです。
これによって、心理に変化を起こしたのです。
「インスタント・コーヒーを使うのは、楽をしたいのではない。
主人や子供のためなんだ。」ということなのです。
合理的だと思わせる
やっていることは「手抜き」であっても、
それを「時間の節約」「家族のため」と、言い換えているのです。
つまり、『合理的だと思わせる動機を与えると、
同じものでも抵抗感なく受け入れられる』のです。
一部のマルチ商法では「一人一人が頑張れば、みんなが幸せになれる」と。
宗教団体では「世界平和」や「救済」などという、大義名分が当たり前です。
さいごに
多くの犠牲者を出した「オウム真理教事件」は、記憶にあるでしょう。
信者たちは、人を殺すことによって救済するという方法もあり得ると、
教義によって信じ込ませていたそうです。
そして、本気で人々を救済しようという善意の動機から、
犯行に及んでいた信者が多かったのです。
とても信じがたいことと思いますが、
もっともらしい大義名分によって、人の心を操ることは可能なのです。
次回は、「ちょっといいですか?」はヤバい!について解説します。
参考文献
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