「目は口ほどにものを言う」って、ホント?
「恋人のどこが一番好きですか?」と聞いてみると、
「目が好き」と答える人は多いです。
人間のコミュニケーションにおいて、
視線の果たす役割は非常に大きいと言われています。
そこで、「目の動き」から人の心を読むテクニックについて解説します。
目を見て「セールス」
ベテランのセールスマンは、相手の目を見て「興味度」を確かめます。
相手が、自分の目を見て話していれば「話したい心理状態」、
視線を外していたら「話したくない」という意志表示なのです。
はじめは自分の目を見て話していたのに、
途中から視線をそらしてしまったとすれば、
その時点で興味が無くなったのだと考えられます。
話の内容ではなく、人自身が嫌いな場合も、目をそらす傾向があります。
刑事ドラマなどで、よく「目が泳いだ」とか、聞きませんか?
この状態は、精神的な緊張状態にあることをあらわします。
視線を動かし、できるだけ周囲から視覚情報を取り入れ、
不安や警戒心を取り払うために落ち着こうとしているのです。
視線の使い方
視線の使い方は、男と女では少し違っています。
男性の場合、相手に好意を抱いている時は、
相手の話を聞いている時の方が、相手の目をよく見ています。
女性が、相手に対して好意を持っている時は、
自分が話している時の方が、相手の目をよく見ているようです。
心理状態と視線
人間の心理状態と視線の動きについては、
T・A 理論というものがあります(交流分析)。
この理論では、人間の自我状態を3つの状態に分けて考えています。
P(Parent):親が子どもに接するような心理状態
A(Adult):知的判断のできる冷静沈着な大人の心理状態
C(Child):自己中心的で無邪気な子どもの心理状態
それぞれの心理状態あると、次のような視線の動きに非常によく対応します。
Pが大きい状態:下向きに見下ろす視線
Aが大きい状態:平行な状態
Cが大きい状態:上向きの視線(上目づかい)
例えば、上司と部下がいた場合、上司は部下に対して威厳を保とうとするから、
自然と上司の視線は、部下を見下ろすような動きになります。
つまり「P」の心理状態が大きくなっているからです。
さいごに
いかがでしたか?
視線を観察することで、相手の心を読んだり、
自分の視線で相手の気分をもコントロールできてしまうのです。
キャッチ・セールスのような職種であるならば、
相手の視線を観察することをオススメします。
次回は、「商談は食事をしながらがいいワケは?」について解説します。