「色」にはスゴイ力がある!その影響力とは?
アメリカの色彩心理学者ルイス・チェスキンは、
色を変えるだけで人を操れるといいます。
これは、洗剤を使った実験結果であり、
色は心理だけではなく、使用感にまで影響を及ぼすというのです。
今回は、そんな「色」の持つスゴイ力について、解説します。
パッケージ効果
前述のルイス・チェスキンが行った実験についてお話しします。
三種類の容器に入った中性洗剤があります。
それぞれの容器は、黄色・青・黄を散らした青にしました。
主婦たちに、これらの洗剤を一定期間使ってもらい、
汚れの落ち方を試してもらう実験です。
すると、主婦たちの出した結論は、
黄色い容器の洗剤は「汚れはよく落ちるが、手が荒れて困る」、
青い容器の洗剤は「洗った後サッパリはしていてよいが、汚れが落ちにくい」。
最も好評だったのは、黄を散らした青容器の洗剤で、
「洗い上がりも素晴らしく、手も荒れない」という結果でした。
実は、これらの洗剤、中身は全て同じだったのです。
もう一つのチェスキンの色彩理論
ある会社で、商品の運搬に「黒い」容器を使っていました。
しかし午後になると、この商品を運搬する従業員たちが、
体の変調と疲労を訴えてたのだそうです。
そこで、容器をライトグリーンに塗り替えると、
苦情は無くなるどころか、作業能率もアップしたそうです。
さいごに
「商品の色」というものは、買う時の心理どころか、
心の動きには影響されないと思われがちな使用感にまで、
影響を及ぼすことが、分かって頂けたと思います。
これが、色の持つスゴイ力なのです。
次回は、「何度も会う」ことが営業の極意であるその理由についてのお話しです。
参考文献
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